職人の手によって1点ずつ繊細な絵付けを施された鍋島染付唐花文紅茶碗は、ソーサーに絵付けした文様がカップの側面に映り込んだようなデザインとなっています。十二角形で縁取られた形状は生地の厚みを全体的に薄く仕上げ外側に反らせることで口当たりをよくしています。紅茶だけでなく珈琲などの他の暖かい飲み物をお楽しみ頂けます。
唐花文様は、中国・唐時代に流行し、その影響を受けて日本では奈良時代に賞用された花文様です。蓮花(れんげ)、パルメット、牡丹(ぼたん)など数種の植物モチーフを組み合わせできあがった華麗な文様です。その図案の構成は、中心部に蓮花や牡丹を真上からとらえた形を置き、その周囲に団扇(だんせん)形の側面形花文を弧線でつないだ花環を二重、三重に巡らし、中心部から外に向かって同心円状に幾重にも広がっていくところに特徴があります。古来より主には緯錦(いきん)の文様として使用されていました。
[鍋島様式について]
鍋島焼が江戸時代から伝統のルールとして大事に守り続けてきた様式美で、染付1色(青)・赤絵付3色(赤・黄・緑)によって構成デザインされています。
極細密で丁寧に描かれた線、その中を何度も重ねた淡いグラデーションで表現することで、凛とした品格が醸し出されます。
献上品であった鍋島の伝統文様は、煌びやかな中にも日本古来の奥ゆかしさを感じることができるデザインです。
カップサイズ :W120 D107 H58 mm
ソーサーサイズ:φ150 H23 mm
容量:130 ml
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